~シエスタの家で聞いたコルベールの話~

ベジータ「日食に飛び込めば帰れる?」
コルベール「そうです」
コルベール「日食のあった日に竜の羽衣が現われ、また日食に飛び込んで消えたと言うなら」
コルベール「ある種の異界へと通じるゲートが開いてたと考えられます」
コルベール「つまりまた日食が起きた時に同じ事をすれば、ベジータさんは元いた世界に帰れる可能性は高いと、そう言う訳です」
コルベール「幸いベジータさんは空も飛べるし、試してみる価値はあるかと思いますぞ」
ベジータ「なるほどな…」
ベジータ「それで日食はいつあるんだ?」
コルベール「それが幸運な事に近い日にあるのですよ、日食が」
ベジータ「なんだと!? それは本当か!?」
コルベール「はい、詳しい事は学院に戻ったら話しましょうか」
ベジータ「そ、そうか…」
ベジータ「くっくく、どうやら運が向いてきたようだな」
ベジータ「待っていろカカロット! 地球に戻ったらすぐに貴様をおいかけてやるからな!」
ルイズ(…!)
ルイズ(そっか、元々ベジータはこの世界に来る前はカカロットって人を追い掛けてたんだっけ…)
キュルケ「そんなダーリン! 元の世界になんか帰らないでよ!」ガバー
ベジータ「うるさい!」サッ、ガキッ(脇固め
キュルケ「ちょ、イタタタ! でもダーリンと密着できて幸せ♪」
ベジータ「帰るに決まっているだろうが、こんな星とはさっさとおさらばしてやる!!」
シエスタ「そ、そんな!」
シエスタ「ミス・ツェルプストーの言う通りです帰っちゃダメですー!」ダキッ! ムニュ(ベジータの顔に胸を押し付ける
ベジータ「なっ!///」
ベジータ「バババカヤロー! やめろシエスタ!///」
シエスタ「嫌です! 嫌です! ベジータさん元の世界になんて帰らないでください!」ムニュムニュ
ベジータ「ぐくく!///」
ギーシュ「き、君たち、彼は帰るのに乗り気なんだ。か、彼の意思を尊重した方がいいんじゃないかな? はは」
コルベール「そ、そうですぞ? ベジータさんにはベジータさんの異世界の生活があるのです。だから…」
キュルケ&シエスタ「あーん!?」
ギーシュ「い、いや;」
コルベール「な、なんでも;」
キュルケ「タバサも引き止めてよー」
タバサ「……興味ない」ペラ(本をめくる
ルイズ「………」
シエスタ「ミス・ヴァリエールもお願いします!」
ルイズ「…え? 何が?」
シエスタ「ベジータさんが帰っちゃう事ですよ! ミス・ヴァリエールも嫌でしょう?」
ルイズ「……!」ピク
ルイズ「わ、私は…」
ルイズ「私は…」
一同「……?」ジー(みんなルイズを見る
ルイズ「あ…!///」
ルイズ「わ、私もタバサと一緒で興味ない!///」
シエスタ「そんなぁ……」
ルイズ(私が、ベジータが元の世界に帰るのが嫌?)
ルイズ「………」チラ(ベジータを見る
ベジータ「ん?」
ルイズ「……あ!」プイ(顔を背ける
ベジータ「…なんだ?;」
ルイズ(いきなりそんな事聞かれても分からないわよ……)

~後日、魔法学院~

ワイワイガヤガヤ
モブ学生A「これが竜の羽衣か」
モブ学生B「変な形の羽だなーこんなのが本当に空をとぶのか?」
コルベール「オスマン学院長、竜の羽衣の運搬と引き取りのご尽力感謝します!」
オスマン「何これだけの代物だ、貴重な王宮指定の研究資料として学院預かりの許可は取れるじゃろ」
モブ学生A「しかし壊れているが竜の羽衣は形が残ってるだけましか」
モブ学生B「それに比べてあっちは……」
モブ学生A「バラバラでどう見てもガラクタにしか見えないよな?」
ベジータ「………」ガチャガチャ
ベジータ「ちっダメだ。通信機は完全に壊れてやがる」
ベジータ「期待させやがって、くそったれが!」グシャァ(部品の1つを握りつぶす
コルベール「なっ! 何をしてるんですかベジータさん!?」
コルベール「貴方が丁重に運べと言うからそうしたのに、それを握りつぶすとは一体どう言う事なんですか!?」
ベジータ「どうもこうも結局壊れてたんだ。壊れてる物を潰しても構わんだろ」
コルベール「構いますよ! ああもう、いいからベジータさんは触らないで下さい」
ベジータ「ふん、わかったような偉そうな事言いやがって」
ベジータ「まあいい、必要だった部分は全部壊れてたんだ」
ベジータ「こんなガラクタなど必要ない、お前にくれてやる」
コルベール「まったくあなたと言う人は…;」
ベジータ「ふん」ツカツカ
コルベール「待ってくださいベジータさん!」
ベジータ「なんだ?」

ルイズ(もうすぐベジータが帰る)
ルイズ(…私メイドにそう言われてもわからなかった、それが嫌なのか)
ルイズ(ベジータは、貴族なのに魔法を使えなかった私に、私でも出来る魔法を教えてくれた人)
ルイズ(私の世界を変えてくれた人)
ルイズ(だから、たぶん嫌いじゃ…ないと思う)
ルイズ(だけどベジータは…私の事…どう思ってるんだろ?)
ルイズ(…き、嫌いだよね、カカロットって人を追いかけるの邪魔しちゃったんだから)
ルイズ(で、でも///)スリ(唇を触る
ルイズ(あの時したキスはなんだったのかな?///)
ルイズ(好きだから…した?)
ルイズ(…わからない、それがわからないと何もわからないわよ!)ブンブン(がぶりふる
ルイズ(どっちなの? ベジータ!)
ベジータ「三日後?」
ルイズ「え?」
コルベール「はい、日食はその日にありますので、くれぐれもお忘れなく」
ベジータ「そうかわかった」
ベジータ「それより貴様、帰るのはいいがあいつと感覚が繋がる妙な術の方はどうする気だ?」
コルベール「貴方が帰った後にミス・ヴァリエールを通して解いておきます」
コルベール「使い魔契約の方も必ず契約解除しますので心配しないで下さい」
ベジータ「ふふん、なるほどな…よーしいいだろう」
コルベール「それでは三日後に」クル(踵を返す
ベジータ「ああ」
ベジータ「ふん長かったがそれも後三日の辛抱か」
ベジータ(…この星の連中ともおさらばか、頭に来ることを散々されたから星ごとぶっ壊してやりたいところだが…)
ベジータ(まあ俺もそんなに暇じゃないからそれは勘弁してやるか…)
ベジータ(それよりも地球に帰ったらブルマの親父にまた宇宙船を作らせないとな…)
ルイズ「…あ」
ベジータ「ん? なんだルイズか、どうした? また空を飛ぶコツでも聞きにきたのか」
ルイズ「え? えっと」
ベジータ「ふん遠慮するな、俺は今機嫌がいいからな」
ベジータ「なんたって三日後には元いた世界に帰れるんだからな」
ルイズ「……!」
ルイズ「そ、そう! おめでとう!」
ルイズ「じゃ、じゃあ私用事があるから」クル(踵を返す
ベジータ「ん? そ、そうか?」
ルイズ「………」とてとて
ルイズ「………」ピタ
ルイズ「あ、あのベジータ!」
ベジータ「…? なんだ?」
ルイズ「あ、あの、ちょっと聞きたい事が…///」
ベジータ「何が聞きたいんだ?」
ルイズ「こここじゃ、ちょとだから、あっちで」
ベジータ「俺は構わんぞ?」
ルイズ「わ、私が構うのよ! いいからこっちに来て!」
ベジータ「お、おい引っ張るな;」

~魔法学院校舎裏~

ベジータ「で、話ってなんだ?」
ルイズ「あ、あの…」
ベジータ「………」
ルイズ「えっと、その…」
ベジータ「………」
ルイズ「だ、だからね?」
ベジータ「………」イラ
ルイズ「ううう///」
ベジータ「…おい、言いたい事があるなら早く言え…」
ルイズ「え?」
ベジータ「ちっイライラさせやがって、話す気がないならもう行くぞ」クル(踵を返す
ルイズ「…あ」
ルイズ「ま、待って」
ルイズ「あ、アルビオン!」
ベジータ「何? なんだアルビオンとは?」
ルイズ「こ、この前任務で言った浮遊大陸の事よ!」
ベジータ「ん? ああ空に浮いてるおかしな島の事か? それがどうした」
ルイズ「あ、あんたそこでわわ私に///」
ベジータ「なんだ?」
ルイズ「きっきき、ききき///」
ベジータ「…きっきき、ききき?」
ルイズ「き、きーっ、きーっ!///」
ベジータ「…なんだ猿の物真似か?」
ルイズ「違うわよ!!」
ベジータ「うお!」
ベジータ「だ、だったら何だと言うんだ?;」
ルイズ「だ、だから…」
ベジータ「?」
ルイズ「~~~~~~///」
ルイズ「キスよ!!!///」
ベジータ「キス? なんの事だ?」
ルイズ「と、とぼけないでよ! 私覚えてるんだから!」
ルイズ「あ、あんたが私にキスした事!」
ベジータ「ん? ああ、あれか…」
ルイズ「え…? ああ、あれかって…;」
ベジータ「こいつがキスせんと正気を取り戻せないって言うからしたまでだ」クイッ(デルフを指差す
ルイズ「え…? それってどう言う…?」
デルフ「そ、それはな嬢ちゃん」
ベジータ「この前お前が操られてた時、お前にはその術を解く力があったのだが、目覚めてないとかで使えなかった」
ベジータ「何でもその力を目覚めさせるには、俺とお前両方の信頼関係が必要だったらしい」
ベジータ「勿論お前との信頼関係は最悪だった」
ベジータ「そこで形だけでも俺がお前にそう言う事をすれば、目覚めるのに必要な最低限の信頼が得られるかも知れんと言う事だったからやったまでだ」
ルイズ「必要…最低限…」
ベジータ「一か八かでやって本当に上手く行って良かったぜ」
ベジータ「さすがの俺もひやひやしたぞ?」
ルイズ「………」
デルフ「じょ、嬢ちゃんこいつは照れてるだけで…」
ベジータ「照れる? 何を照れる必要がある?」
ベジータ「俺は生き残るためならこいつとキスするくらいなんとも思わんぞ?」
ベジータ「まあルイズからしたら、耐えられんほど嫌だったかも知れんがな」
ベジータ「だがそのおかげで二人とも命拾をいしたんだ。だからそのなんだあまり気にするな、はは!」
デルフ「…おめぇーさんよ?;」
ベジータ「なんだ?」
ルイズ「…うん、そうねほんと最低、あんたにキスされるなんて」ニコ
ベジータ「ふ、そうだろうな」
ルイズ「じゃあ私そろそろ行くね」
ベジータ「ん、ああ」
ベジータ「後最後に元の世界に戻れるようになったの改めて本当におめでとう」
ルイズ「カカロットって人倒せるといいね! それじゃあ」タタタ
ベジータ「? あ、ああじゃあな」
デルフ「あーあ…少しは娘っこに優しくしてやれって言ったじゃねぇか」
ベジータ「は? 何を言ってやがる俺は優しくしてたぞ?」
ベジータ「俺にキスされて嫌な思いしただろうから最後の方で、その事を慰めてやっただろうが」
デルフ「…相棒ほんとおめーは…」
ベジータ「ん?」
デルフ「いや、もういい、なんでもね」
ベジータ「?」

ルイズ(…何よ、私一人で馬鹿みたい!)ポロポロ
ルイズ(私だって嫌いよあんな奴!)ポロポロ
ルイズ(嫌い嫌い嫌い、ベジータなんか早く元の世界に帰っちゃえばいいのよ!)ポロポロ
ルイズ(…そう思ってるのに)ポロポロ
ルイズ(…なんで涙が止まらないのよ)ポロポロ
ルイズ「うっう…うう…」ポロポロ
ギーシュ「大変だルイズ!」
ルイズ「!」
ルイズ「な、何よギーシュ! と突然話しかけないで!」ぐいぐい(必死に涙をふく
ギーシュ「る、ルイズ君、泣いているのかい?」
ルイズ「な、泣いてなんかないわよ!」
ルイズ「そ、それより一体何なのよ!?」
ギーシュ「そ、そうだった!」
ギーシュ「実はアルビオンが新国家レコンキスタと名前を変えて、このトリスティンに宣戦布告をした!」
ルイズ「な、なんですって!?」
ルイズ「ワルド…」ギリ
ギーシュ「な、なあルイズ? ベジータは戦ってくれるんだよな?」
ルイズ「ベジータ?」
ギーシュ「ああ、彼が戦ってくれるなら僕も安心なんだが…」
ルイズ「………」
ギーシュ「ルイズ? ど、どうなんだ?」
ルイズ「知らないわよ! あんな奴の事なんか!!」
ギーシュ「おわぁ!」
ルイズ「ふん!」とてとて
ギーシュ「る、ルイズ」
ルイズ(…要らないわよあんな奴! レコンキスタなんか私一人で倒してやる)
ルイズ(そうよ! ベジータなんかにもう頼らない! 私は私一人の力でなんだってやってやるわ!)

~魔法学院集会場~

オスマン「戦争により魔法学院は無期限の休校とする」
ザワザワザワザワ
キュルケ「なんか大変な事になっちゃったわね」
キュルケ「でもルイズ、あんたとダーリンがいればアルビオン軍なんかちゃちゃっとやっけちゃうでしょ?」
キュルケ「アンリエッタ様も軍を再編成して迎え撃つらしいし」
キュルケ「一瞬実家に帰ろうかと思ったけど、よくよく考えたらその必要もなさそうね」
タバサ「………」
ルイズ「帰った方がいいかも」
キュルケ「え?」
タバサ「……?」
ルイズ「忘れたの? ベジータは日食がある日に帰っちゃうのよ?」
ルイズ「それまでにアルビオン軍が攻めてくるかわからないし」
ルイズ「勿論、私は姫様と戦うつもりだけど、私はベジータほど強くはないから絶対勝てるって保証は出来ないわ」
キュルケ「勝てる保証がないって…あんた意味わかってて言ってるの?」
ルイズ「わかってるわ、でも国のため姫様のため、この命使えるなら本望よ」
キュルケ「ルイズ…あんた」
ルイズ「ツェル…ううん、キュルケあんたとは色々あったけど、それでも死んで欲しいとまでは思った事はなかったし」
ルイズ「だから戦争が終わるまでゲルマニアに帰ってなさいよ、タバサも」
ルイズ「それでもしもまたトリスティンの情勢が良くなったら、また魔法学院に戻ってきてね」
ルイズ「その時は大切な友人として二人を歓迎するわ」ニコ
タバサ「……!」
キュルケ「…ルイズ、あ、アタシだって貴女に死んでほしくないのよ!」
ルイズ「キュルケ?」
キュルケ「…! そうだわ…今からダーリンに頼んでアルビオンを徹底的に叩いて貰いましょうよ!」
キュルケ「そうすれば戦争自体なくなるでしょ? どう? いいアイディアだと思わない?」
ルイズ「…そうねそれはいい考えかも知れないわね」
キュルケ「でしょう! だったら今から…」
ルイズ「…でもそれはダメよ」
キュルケ「え、な、何でよ?」
ルイズ「ベジータはこの世界の人間じゃないし、私たちの戦争に巻き込めないわ」
キュルケ「そ、そんな事こだわってる場合じゃないでしょ!」
ルイズ「…ううんこれでいいの」
キュルケ「で、でも!」
ルイズ「ごめんなさいキュルケ、心配してくれてありがとう」
ルイズ「でもこれは私が決めた事だから」
キュルケ「ルイズ…」
ルイズ「じゃあ私ちょと行くところがあるから、それじゃ!」クル(踵を返す
キュルケ「あ……」
タバサ「………」
ルイズ「………」スタスタ
ルイズ(そう、私は決めたのベジータがいなくても自分一人で何でもやって行くって)
ルイズ(だからベジータにはもう頼らない、絶対に…)
ルイズ「……!」
ルイズ「コルベール先生!」
コルベール「おお、ミス・ヴァリエール、何だか大変な事になってしまいましたな」
ルイズ「ええ、そうですね」
ルイズ「ところで先生、ちょっとお話したい事があるんで、この後いいですか?」
コルベール「話ですか?」

~ルイズの部屋~

ベジータ「おいルイズ洗濯終わったぞ」ガチャ、キィー(部屋に入る
ベジータ「また後から洗濯物がありましたなんて抜かしやがったら、いくら優しくしなきゃいけなくても、ただではおかんぞ?」
ベジータ「ん? 留守か……?」
デルフ「さっき城に用事が出来たとか出ていったぜ」
ベジータ「何? 城に用事だと?」
ベジータ「ちっ、あいつの命は俺のでもあるんだから、傍を離れるなと言ってるのに…面倒かけやがって」スタスタ(外に出るために窓に向かう
デルフ「ちょっと待て相棒、娘っこはそこに書き置き残して行ったぜ」
ベジータ「何? 書き置きだと?」
デルフ「ああ、お前さん宛のな、先に読んでみたらどうだ?」
ベジータ「ふん」ビリ(封筒から手紙を出す
ベジータ「………」
デルフ「どんな内容だ? 嬢ちゃんから愛の告白とかか?」
ベジータ「そんな訳あるか」
デルフ「じゃあなんだよ? いいじゃねえか教えろよ」
ベジータ「教えられるか」
デルフ「無機物に恥ずかしがるなよ相棒! そこら辺の飾りだと思えば気にならないだろ? ささ言ってみな」
ベジータ「教えたくても文字が読めん」
デルフ「ああそう;」
デルフ「しょうがねえな、俺っちが代わりに読んでやるよ。見せてみな」
ベジータ「ふん」すっ(手紙を見せる
『ベジータへ、突然だけどお城に行く用事が出来たわ。
しばらくは帰って来れないの、だから日食の日になったらそのまま元の世界に帰ってはいいわ。
感覚を繋げる契約術式の改変はコルベール先生にお願いしてあるから安心して。
使い魔のルーンも近いうちに消しておくわ。
これで元の世界に戻れれば、あんたの望みは全部は叶う訳よね? おめでとう。
それじゃあ今まで色々教えてくれてありがとう、それだけは感謝しておくわ。
バイバイ、さよなら』
デルフ「…だそうだ」
ベジータ「そうか」
デルフ「なあ相棒よ」
ベジータ「なんだ」
デルフ「お前は嬢ちゃんに優しくして、少しは自分から、気になってきたりとかはしなかったか?」
ベジータ「気になるとはどう言う事だ?」
デルフ「そりゃあ色々あるけど、まあ最低でも仲間くらいにゃ好きとか」
ベジータ「けっ冗談じゃねぇ!」
ベジータ「こんな訳のわからない世界に無理矢理連れてこられて、恨みこそあれ、好きになる事なんぞある訳ないだろう」
ベジータ「優しくしてやってたのも、この前みたいな事は冗談じゃねえからやってただけだ」
デルフ「……そうか、まあそうだよな、それでこそお前さんだ」
ベジータ「なんだ? 一人で納得しやがって、言いたい事があるならはっきり言え」
デルフ「いや、いいんだ気にしないでくれ、変な気を持たせちまったみたいで悪かったな」
ベジータ「ちっ……まあいいだろう」
ベジータ「鬱陶しい貴様との付き合いも、どうせ後少しの辛抱だ」
デルフ「そうだな、まあお前さんは俺っちの事は嫌いだったかも知れねえが、俺はお前の事は結構好きだったぜ」
デルフ「だから気は早いがよ? 達者でくらせよ」
ベジータ「ふん余計なお世話だ。ガラクタ……」
デルフ「カカカ、たくほんと相変わらずだなお前さんはよ?」
ベジータ「ふん……」

~日食の日、トリスティン城~

アンリエッタ「ルイズ、貴女が来てくれて本当にうれしいわ。ありがとう」
ルイズ「勿体無い言葉ありがとうございます姫様」
ルイズ「姫様は、私が一命を賭して必ずお守りしますわ」
ルイズ「だから開戦時は、姫様はどうぞ陣頭指揮に集中なさって下さい」
アンリエッタ「ルイズ…」
ルイズ「それでも…」
アンリエッタ「?」
ルイズ「それでも不安になりましたら、このルイズがいつでも抱き締めて差し上げますわ」ニコ
アンリエッタ「…! ルイズ…本当にありがとう」ポロ
ルイズ「ふふ」
アンリエッタ「でも貴女も決して死んではいけませんよ?」
ルイズ「ははっ! 犬死だけは絶対にしませんわ」
アンリエッタ「犬死で無くても死んではなりません」
アンリエッタ「どんなに苦しい戦いになろうとも必ず生きて帰るのです」
アンリエッタ「わかりましたね。ルイズ・フランソワーズ」
ルイズ「は、はい、お心遣いありがとうございますわ姫様///」
バーン!(けたたましく扉が開かれる
将軍「なんだ姫殿下の前で無礼だぞ!」
兵士「で、伝令! タルブの村にアルビオンの戦艦が現れました!」
将軍「な、なんだと!」
アンリエッタ「…!」
アンリエッタ「…ルイズ」
ルイズ「……はい」コク
アンリエッタ「………」コク
アンリエッタ「将軍、全兵士に通達!」
将軍「はっ!」
アンリエッタ「我アンリエッタの名において命じます!」
アンリエッタ「全軍出撃! 総力を持ってタルブを奪還せよ!」
将軍「ははー!!」
ルイズ(いよいよね…)
ルイズ(ワルドあなただけはこの私の手で倒す!)

~魔法学院~

コルベール「後、少しで日食は始まります。準備はよろしいですかな?」
ベジータ「準備も何も日食に飛び込めばいいだけの話だろ? 簡単な事だ」
キュルケ「あーあーこれでダーリンともお別れか」
タバサ「…さよなら」
ベジータ「ふん」
キュルケ「ねえダーリン? 本当にこのまま帰っていいの?」
ベジータ「なんの事だ?」
キュルケ「何ってルイズの事よ!」
ベジータ「ルイズ? なぜあの女の事を俺が気にしなきゃならないんだ?」
キュルケ「だって戦争に行ったのよ? 死ぬかもしれないのよ? 少しは気にしたって」
ベジータ「戦争? なんの事だ?」
キュルケ「え? あの子言ってないの?」
ベジータ「どう言う事だ?」
キュルケ「それは……」
かくかくしかじか
ベジータ「なるほどな」
キュルケ「そ、そうよ! だからちょちょーっと行ってアルビオン軍を倒してきてよ」
ベジータ「ふん! 断る」
キュルケ「な、何でよ、日食が始まる前だけでも戦ってくれてもいいじゃない!」
ベジータ「バカヤロー! もしも戦っている間に帰るタイミングを逃したらどうするんだ!」
ベジータ「俺がそこまでやる義理などない!」
キュルケ「で、でもダーリンなら簡単に空が飛べるから、日食が始まってからでもタイミングを図るなんて簡単でしょ?」
キュルケ「お願いよ、その間だけでも戦って!」
ベジータ「くどいぞ! やらんと言ったら絶対にやらん!」
キュルケ「…ダーリン」スッ(地面に正座をする
タバサ「…キュルケ」スッ(キュルケに習って同じく座る
ベジータ「…なんのつもりだ?」
キュルケ「ダーリンが嫌ならもう二度と抱きつかない、だからお願いよ、あの子を助けてあげて!」
タバサ「…お願い」
二人揃って土下座をする
ベジータ「…無駄な事はやめろ」
キュルケ「いや! やめない! 私はあの子に死んで欲しくないのよ!」
ベジータ「だったら自分でやれば良いだろう」
キュルケ「そ、それは私だけじゃ無理…だから」
タバサ「………」クイクイ(キュルケの制服の裾を引っ張る
キュルケ「タバサ?」
タバサ「…私たち」
キュルケ「タバサ…」
ベジータ「ふん、甘ったれた友情ごっこか…へどが出るぜ!」
ベジータ「それで満足するなら気が済むまでそこで土下座してろ!」
キュルケ「そ、そんな」
コルベール「く……」ギリ
コルベール「ベジータさん!! 貴方には貴族の彼女たちが地面に這いつくばってまで頼んでる意味がわからないのですか!!」
ベジータ「お前たちが作り上げた階級制度なんぞ知った事か!」
コルベール「く;」
ベジータ「そんな事より感覚繋げる術を解け!」
ベジータ「術を解いても、もうお前らには手は出さん、それは約束する」
コルベール「………」
ベジータ「安心しろ約束は守る」
コルベール「………」
ベジータ「どうした早くしろ」
コルベール「その必要はありません」
ベジータ「何!? 貴様まさか術を解かない気か!」
ベジータ「ふざけた真似をするとここにいる全員を殺すぞ!?」
コルベール「本当に…貴方は成長しない人間ですね」
ベジータ「何だと!!」
コルベール「落ち着いてください…その必要がないと言うのは、もうその術は解いているからです」
ベジータ「何!? 一体いつの間に……」
コルベール「全校集会の後、彼女に頼まれたのです」
コルベール「自分は戦争に行くから、その前にベジータさんの術は解いておきたいと」
コルベール「この意味がわかりますか? ミス・ヴァリエールは戦争で死ぬかもしれないから、貴方に迷惑をかけまいと先に術を解いたのですぞ?」
ベジータ「ふん! 殊勝な奴だと言いたいところだが、だったらなぜ術を解いたのを教えなかった!」
ベジータ「術を解いたのを教えなかったのは俺の力を恐れてたからだろ?」
ベジータ「だがそれでいい、結局世の中は弱いか強いかだけなのだ」
コルベール「ベジータさん、貴方は間違っている全てが!」
コルベール「ミス・ヴァリエールが貴方に言わなかったのは私が止めたからです」
ベジータ「む……」
コルベール「言うのなら術の解除は出来ないと、だから彼女は言わなかったのです!」
コルベール「ベジータさん、彼女はあの小さな体で死ぬかも知れない戦地に向かう決意をしても、なお貴方の事を気にかけてくれたのですぞ?」
コルベール「貴方にはミス・ヴァリエールのその優しさが分からないのですか?」
ベジータ「ふんわからんな、どう言おうとあの女が勝手にやった事だとしか俺は思わん!」
コルベール「あ、貴方と言う人は」ガク
ベジータ「だいたいあの女を助けて俺になんのメリットがあると言うのだ!?」
ベジータ「そうだメリットを言えメリットを」
ベジータ「甘ったるい友情論より遥かにそっちの方が現実的だぜ」
キュルケ「そんなメリットって言ったって;」
コルベール「ミス・ツェルプストー彼に何を言っても無駄のようです。諦めましょう…」
デルフ「…よう相棒よ」
ベジータ「貴様までなんだ?」
デルフ「俺もそこの先生みたいに諦めちまってたが、もう我慢できねぇや」
ベジータ「貴様もそこのハゲと同じように説教か?」
デルフ「それはお前の受け取りしだいだろうな」
ベジータ「ふん何を言おうが無駄な事だ」
デルフ「いいからよく聞け! 娘っこはなお前に…」

~タルブ周辺~

ダカッダッカッダッカダ!!(進軍するトリスティン軍
アンリエッタ「貴女が一緒にいてくれて本当に心強いわルイズ・フランソワーズ」
ルイズ「はい、私も姫様と一緒にいられて嬉しいですわ」
ルイズ(そろそろ日食か…)
ルイズ(…!)
ルイズ(…な、何を考えているの、私にはもう関係ないことよ)ブルブル(がぶりふる
アンリエッタ「ルイズ!」
ルイズ「え? あ!」
ルイズ(あれがアルビオン軍の戦艦…!)
ギーシュ「お、おいルイズ、ベジータは、ベジータはどこにいるんだい?」
ルイズ「まだそんな事言ってるの!? いないわよ!」
ギーシュ「え!? いないってどう言う事だい!?」
ルイズ「どうもこうもそう言う事よ!」
ギーシュ「べ、ベジータがいなくてあの戦艦をどうやって落とすと言うんだ」
ルイズ「あたしたちで落とすに決まってるでしょ!」
ギーシュ「そ、そんな」
ズガーーーーン!
兵士「て、敵竜騎士隊が! 待ち伏せ! 待ち伏せです!!」
将軍「そ、そんな虎の子のグリフォン隊が」
アンリエッタ「あ…あ」
ルイズ「ああ!」
ワルド「ふん! ここで待ち伏せして正解だったな」
ルイズ「ワルド…」ギリ
ワルド「ルイズ! 君にはもしもの事がある、戦艦には近づけさせんよ」
ギーシュ「か、完全に嵌められた…どうやら勝ち目は無さそうだな;」
ルイズ「諦めないで!」
ルイズ「何よ竜騎士の一人や二人私が落として見せるわ」
ルイズ「ハアアア……」キュイイイイン
アンリエッタ「る、ルイズ」
ルイズ(両手に集中させた力を吹き出させるイメージで放つ)
ルイズ「いやあっ!」ドギューーーン!!
竜騎士「何!? う、うわあ!」
スガーーーーン!!
ワルド「馬鹿め油断しやがって…」
ルイズ「あ…たった?」
アンリエッタ「ルイズ! そ、その力は?」
ルイズ「姫様、話は後です。今は敵を!」
アンリエッタ「そ、そうですね、グリフォン隊が倒されてしまった今竜騎士を倒せるのはあなたしかいません」
アンリエッタ「頼みましたよルイズ・フランソワーズ!」
ルイズ「は、はいお任せください姫様」
ルイズ「ハアアア…」キュイイイイン
ワルド「ふん、同じ手が二度通じるものか!」
ワルド「竜騎士隊!」
ルイズ「いやあっ!」ドギューーーン!!
竜騎士「……!」サッ
ルイズ(かわされた!?)
竜騎士「本当だワルド隊長の言う通りだ!」
竜騎士「ああ、威力は凄いがスピードは大した事はない」
ワルド「と言う事だよルイズ」
ルイズ「ワルド…だったら」フワ
ルイズ「同じ空で戦えば」ヒューーーン
竜騎士「と、飛んだ!?」
ワルド「落ち着け! 光の魔法と同様にスピードは大した事はない!」
ワルド「敵はこちらの虚つき攻撃しているに過ぎん!」
ワルド「そんな子供騙しがアルビオンが誇る竜騎士の精鋭に効くはずはない!」
ルイズ「く、虚かどうか見ていなさい!」
ルイズ「ハアアア…」
ワルド「今だ! 一斉攻撃!!」
竜騎士「はっ!」ゴオオオオオ(ドラゴンブレス
ルイズ「え? きゃああああ!!」
ズガーーーーン!!
アンリエッタ「ルイズ!!!」
ギーシュ「あ…ああ」
ワルド「ルイズ、君は凄い力を持っている事は認めようが、所詮は素人、子供なのだよ」
モウモウモウモウ(硝煙
「だけどその子供をあまり舐めない方がいいんじゃないかしら?」
ワルド「何!」
ルイズ「もう私は小舟の上で貴方に慰められてるだけのルイズじゃない!」
ワルド「馬鹿な…あれだけの攻撃を受けて無傷だと? こ、これも虚無の力か?」
竜騎士「ひ、ひぃ化物だ!」
ワルド「落ち着け! 魔法障壁の類いだ! 無限ではない! 距離をとって攻撃しろ! 相手を休ませるな!」
竜騎士「は、はっ!」ゴオオオオオ
ルイズ「く!」サッ
ルイズ「はぁ!」ヒューーーーン
竜騎士「うわあ!」
ルイズ(飛び道具がダメなら接近戦で…!)
ワルド「ふん!」びゅおおおおおお!!!
ルイズ「え? あ!!」
ルイズ「きゃああああ!」グルグル!!(竜巻に巻き込まれる
ワルド「ふ」
ルイズ「う…く」ボロボロ
アンリエッタ「る、ルイズ!」
ギーシュ「だ、ダメだ、あの竜騎士の隊長にやる事が全部読まれている…」
ギーシュ「ルイズ! このままではダメだ! 竜騎士はほっておいて先に戦艦を落とすんだ!」
ギーシュ「この前ラグドリアン湖で見せたあれぐらいの威力の光の魔法なら、完全に壊せなくても大打撃を与えるはずだ!」
ルイズ「そ、そうか!」
ギーシュ「姫様、残った魔法衛士隊は地上からルイズに力溜めさせる援護を!」
アンリエッタ「そ、そうですね! 将軍!」
将軍「はっ! 魔法衛士隊! ヴァリエール嬢を援護するのだ!」
ワルド「中々いい手だ…しかしこうするとどうかな?」クイ(竜騎士に合図を送る
ルイズ「え?」
竜騎士「……!」バサバサ、ヒューーーーン
ギーシュ「ああ! 竜騎士が姫様のところに!」
将軍「も、戻れ魔法衛士隊、姫様を守るのだ!」
ワルド「と、言うことさ」
ルイズ「き、汚いわよワルド」ギリ
ワルド「だから君は子供だと言うんだ。私たちは遊びをやっている訳ではない」
ルイズ「く」
ワルド「竜騎士隊! 引き続きあの女を集中攻撃して疲弊させるのだ!」
竜騎士「はっ」ゴオオオオオ!
ルイズ「くっ」サッ
ワルド「ふん!」びゅおおおおおお!!!
ルイズ「ああああ!!」グルグル
ルイズ「く…う…」
竜騎士「食らえ!」ゴオオオオオ!
ルイズ「あぐ…!」
アンリエッタ「ルイズ! ルイズ!!」
将軍「ひ、姫殿下! 危険です! お下がりを」
アンリエッタ「いや! ルイズ!! ま、魔法衛士隊ルイズを助けるのです!」
アンリエッタ「アンリエッタが命じます! ルイズを助けて! お願い! お願いよ! うっう」
将軍「姫様……」
アンリエッタ「ルイズもういいです! 逃げなさい! 逃げて!!」ポロポロ
ルイズ「はぁはぁ…」
ワルド「…そろそろ限界か?」
ワルド「ルイズせめての手向けだ僕の手で葬ってあげるよ」ジャキ
ルイズ(…く、悔しいけどワルドの言う通りだわ、もう飛んでるだけで精一杯)
ルイズ(…ほんと悔しいな…ワルドに騙されて良いようにされて)
ルイズ(戦う力を手に入れても、結局負けて)
ルイズ(やっぱり私はどこまで行ってもゼロのルイズなんだ…)
ワルド「ふん!」びゅおおおおおお!!!
ルイズ(…! ベジータ!)
ルイズ(………)
ルイズ(………)
ルイズ(……?)
ルイズ(あれ…わたし…どうなったの?)
ルイズ(ここは…天国? だって下にワルドが…見えるから)
ルイズ(あ…れ? わ…たし、誰かに…抱き抱えられて…いる?)
ルイズ(だ…れ?)
ベジータ「………」
ルイズ「ベジー…タ?」
ベジータ「ふん、間一髪ってところだな」
ルイズ「…ベ…ジータ」
ルイズ(………)
ルイズ(………)
ルイズ(……あ、だめ…もう私)
ルイズ「…ベジータ…ベジータ」
ベジータ「ん?」
ルイズ「ベジータ、ベジータ、ベジータ!」ポロポロ
ベジータ「お、おい?;」
ルイズ「ベジータ!! うわあぁぁぁ!!」ポロポロ
ベジータ「ちっこれくらいで泣くんじゃない;」ヒュウウウウン(地上に降りる
ワルド「あれはルイズの使い魔…やはり来たか」
ギーシュ「やったベジータが来てくれたぞ! こ、これでまだ望みはあるぞ!」
アンリエッタ「貴方はベジータさん! ああルイズを助けてくれて本当にありがとうございます」グイに涙をふく
ベジータ「ふん」
ルイズ(…ベジータ)
ルイズ(…あ! 日食がもうすぐ終わっちゃう)
ルイズ「ベジータ、日食が…早く…帰れなくなっちゃうわよ…?」
ベジータ「構わんお前の方が大事だ」
ルイズ「………」
ルイズ「…え?」
ルイズ「今なんて?」
ベジータ「お前の方が大事だと言ったんだ」
ベジータ「まったく元の世界に戻るのを蹴って助けにきたんだ」
ベジータ「絶対に死ぬんじゃないぞ?」
ルイズ「…うん」じわ
ベジータ「ちっ、おい女!」
アンリエッタ「は、はい?」
将軍「貴様! 姫殿下に向かって無礼だぞ!」
ベジータ「倒すのはトカゲと船でいいんだな?」
将軍「なっ!?」
アンリエッタ「は、はい!」
ベジータ「倒してくるからその間絶対にルイズを殺されるんじゃないぞ?」
アンリエッタ「そ、それはもう! ルイズだけはこれ以上、絶対に手出しはさせませんわ!」
ルイズ「姫様…」
ベジータ「いい返事だ」
将軍「き、貴様さっきから何を言っている」
ベジータ「………」シュン!
将軍「貴様ごときが、こどきが、あ、あれ? 消え…」
ベジータ「…ふん」ズガン!!(ナックルボム
竜騎士「ぐわああ!!」ヒューーーーン、ドーーーン!!
アンリエッタ「え?」
ワルド「な、何だと、いつの間にあんなところに!」
ワルド「りゅ、竜騎士隊、距離を取れ! 回避に専念……力を溜め…」
竜騎士「があああ」ヒューーーーン、ドーーーン!!
ワルド「た瞬間…をねら…え;」
ベジータ「………」
ワルド「く、が、ガンダールブ」ギリ
ベジータ「いい作戦だ」
ワルド「何?」
ベジータ「いい作戦だと言ったんだ」
ベジータ「俺が力を溜めている間に攻撃するんだろう?」
ベジータ「いいだろう…お望み通り力を溜めてやる」
ベジータ「俺が力を溜めきる前に倒してみろ!」
ベジータ「出ないとあの空に浮かんでいるボロ船が消し飛ぶ事になるぞ」
ベジータ「ハアアア…」
ワルド「く、ハッタリを…お前はガンダールブでもルイズのような力はないハズだ!」
ベジータ「いいのか? お喋りしてる間にもドンドン力は溜まって行くぞ?」
ワルド「く、良かろう竜騎士隊奴を総攻撃だ!」
ワルド「ふん!」びゅおおおおおお!!!
竜騎士「はぁ!」ゴオオオオオ!!
竜騎士「やあ!」ゴオオオオオ!!
竜騎士「たぁ!」ゴオオオオオ!!
スガーーーーン!!
シュウウウウウウウ
ワルド「ふ、他愛もない」
「ハアアア…アアア…」
ワルド「な、何!?」
ベジータ「ハアアアアアア……!!」ゴゴゴ
竜騎士「む、無傷…」
ワルド「落ち着け! また魔法障壁だ! このまま攻撃を続けるんだ」
竜騎士「は、はあ」
ワルド「むん!」びゅおおおおおお!!!
竜騎士「てやぁっ!」ゴオオオオオ!!
スガーーーーン!!
シュウウウウウウウ
ベジータ「ハアアアアアア……!」ゴゴゴ
ビュオオオオオオーー!!(ベジータを中心に風が巻き起こる
ワルド「く! な、なんだこの風は」
竜騎士「す、凄い風だ」
竜騎士「あ、あいつの力なのか?」
竜騎士「ひ、ひぃ;」ガタガタ
ワルド「じ、陣形を乱すな!」
ベジータ「アアアア~~~!!」ゴゴゴ
ビュオオオオオオ、バチバチバチ
竜騎士「な、なんだ雷?」
竜騎士「ひ、ひぃ、も、もうだめだ!」
ワルド「に、逃げるな! ちっクズが!;」
ベジータ「おい…時間切れだ、覚悟はいいな?」キュイイイイン……
ワルド「く!」
竜騎士「な、なんだあの手にまとわりついてる光は?」
竜騎士「お、俺も逃げる!」
ワルド「何だと!」
竜騎士「トリスティンの裏切りもんなんかの指示で死んでたまるか!」
ワルド「くっそお……」
ワルド「ええい! ガンダールブ!! その伝説と共に消え去るがいい」ヒューーーーン(特攻
ベジータ「死ね!」キュイイイイン……
ワルド(放ったところで、この風竜の早さで回避し、カウンターをお見舞いしてやる!)
ベジータ「はあっ!!!」ドオオオオオオオーーーン!!
ワルド「な、広っ…かわしきれ…」
ワルド「……こ、これが虚無の力」
クロムウェル「なっなんだこの光は!?」
カッ!
ドオオオオオオオーーー…………
びゅおおおおおお(爆風
将軍「うおお、な、何が起きているんだ!?」
アンリエッタ「モット伯の言ってた事は本当だったのね…」
ルイズ「ベジータ…」
ベジータ「へっ汚ねえ花火だ…」
ギーシュ「やったーーー! やったぞ!!」
キュルケ「どうやら間に合った見たいね」
タバサ「………」
ギーシュ「き、君たち…国帰ったんじゃ」
キュルケ「まあそうしようかと思ったけどね、友達を見殺しには出来ないじゃない」
ギーシュ「じゃ、じゃあベジータを連れて来たのは君たちなのかい?」
キュルケ「一応声をかけたのは私たちだけど、ダーリンの心を動かしたのはあれだけどね」すっ(指差す
ギーシュ「え…」
アンリエッタ「ルイズが?」
ルイズ「…ベジータ!」ヨロヨロ
ベジータ「む! 馬鹿がそんな体で無理をするな!」ヒュウウウウン、スタッ(地上に降りる
ルイズ「ベジータ!」ダキッ
ベジータ「な、なんだ引っ付くな鬱陶しい;」
ルイズ「ベジータぁ……」キュ
ベジータ「バカヤロー、こんな事してる暇があったらとっとと治療してこい」
ルイズ「うん、でもその前に聞きたい事があるの…」
ベジータ「なんだ?」
ルイズ「あ、あのその…///」
ベジータ「ん?」
ルイズ「わわわ私が大事って…ほんと?///」
ベジータ「ああ」
ルイズ「帰る事よりも?///」
ベジータ「ああ大事だ」
ルイズ「ベジータ…///」
ベジータ「ふん、そんな事は当たり前な事を聞くな」
ベジータ「なんたってお前の使い魔をやってればスーパーサイヤ人になれるのだからな」
ルイズ「………」
ルイズ「…え? 今なんて?」
ベジータ「ん? 聞こえなかったのか? お前の使い魔をやっていればスーパーサイヤ人になれると言ったんだ」
ルイズ「そ、それってどう言う…;」
デルフ「あー嬢ちゃんよ、それは俺から説明するわ」
ルイズ「え?」

~回想~

デルフ「娘っこはなお前にすげえ力を与えてくれる存在なんだぞ?」
ベジータ「またそれか、何度も言うが奴の使い魔になったくらいでスーパーサイヤ人になんかなれる訳がないだろう!」
デルフ「そいつはどうかな? おめえは嬢ちゃんの使い魔になった事で伝説の使い魔ガンダールブになったんだぜ?」
ベジータ「けっガンダールブだかなんだか知らんがそれがどうしたと言うのだ?」
デルフ「お前はまだガンダールブの力を知らなかったよな?」
ベジータ「ガンダールブ…の力?」
デルフ「いいかよく聞け、ガンダールブには武器や戦うための道具を自在に操る事が出来る」
ベジータ「何? 武器や戦うための…だと?」
デルフ「そうだ! そして、おめえさんがいつか言ってたサイヤ人ってのが本当に戦うために生まれてきた民族なら」
デルフ「ガンダールブの力でその体を自在に操る事が出来る…」
デルフ「つまりガンダールブの力を使えばスーパーサイヤ人になれるかも知れねえって事だ」
ベジータ「な、何だとぉ…? あ、あいつの使い魔になる事で、そ、そんな力が手に入るのか…」
デルフ「ああ、それにな、もしかしたらスーパーサイヤ人ってのが限界じゃなければ、その先も可能かも知れねえ」
ベジータ「そ、その先だと!」
デルフ「ああ、どうだお前さんにとっちゃメリットのある話じゃないか?」
ベジータ「あ、あるどころじゃないぞ! なぜそれを早く言わんのだ!!」
デルフ「そうかじゃあ早く助けにいきな、嬢ちゃんが死んだらガンダールブの力も無くなるぞ?」
ベジータ「な、何! は、早くそれを言え! 間に合わなくっても知らんぞ!!」バーシュン!!(空を飛ぶ

~回想終わり~

ベジータ「まあ、と言う事だ。お前の使い魔をやってるだけでスーパーサイヤ人のその先の力だって手に入るかも知れんのだ。大事に思って当然だろう」
ルイズ「ふ、ふーん、そ、そうなんだ…そ、そう」
ベジータ「くくく、スーパーサイヤ人の先だぞ? カカロットをあっさり抜かす事が出来るかも知れんのだぞ?」
ベジータ「素晴らしいじゃないかガンダールブと言うのは!はーはっはっは!!」
ルイズ「そそそ、そっか、スススーパーサイヤ人になれるから…きき来ただけよね…」
ベジータ「ん? どうした?」
ルイズ「そそそそうよね、あああんたはつつ強くなる事しか、ききき興味ないもんね」ゴゴゴ…
ルイズ「かかかカカロットの方が大事だもんね」ゴゴゴゴゴゴ、バチバチ
ベジータ「お、おい? まさかお前お、怒ってるのか?」
ルイズ「怒っている!?」バチバチ、パン! パパン!!
ベジータ「うお!;」
ルイズ「そうね怒っているわね!」
ルイズ「ちょっとでもそうだと思った自分に激しい怒りを覚えているわ!」
ベジータ「ちょ、ちょっと待て、何を怒ってるかわからんが、なぜ俺に、にじり寄って来る!?」
ルイズ「…確かにあんたは悪くないわ」ゆら
ルイズ「勝手に勘違いした私が悪い、それはわかってるわ」ゆらゆら
ルイズ「でもこのやり場のない怒りは、あんたにぶつけないと気が済まないのよ!!」
ベジータ「だ、たから落ち着け…」
ルイズ「ふん!」キン(金的
ベジータ「はぐぅおっ!?」
ルイズ「バカーー! あほハゲ!!」
ルイズ「エクスプロージョン!!」
デルフ「へっ?」
キュイイイイン
ベジータ「な、何?」
スガーーーーン!!!
ルイズ「ふん!」
ベジータ「………」ピクピク
デルフ「おおお…虚無の呪文を唱えやがった」
デルフ「嬢ちゃんの奴、使い手に完全に目覚めたようだな」
デルフ「しかし、本来は使い手と使い魔、その信頼関係が生む気持ちの高ぶりが使い手として目覚めさせるハズなのに」
デルフ「あまりに鈍感な相棒に対しての激しい怒りで目覚めるとは、こりゃあおでれえた! こんな目覚め方もあるんだな…」
デルフ「…この先もこの二人を見ていくのは面白そうだな…」

続く

ベジータ「ハルケギニア?」13 - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ

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